DICK KATZ / Kool For Katz *Reissue
英国50-60’sジャズのエンタメ・サイドを娯しむ。そして猫ジャケ!
ドイツ出身、英国で活躍したジャズ・ピアニスト DICK KATZ 唯一のリーダー作(米国のピアニスト / 編曲家の DICK KATZ とは同名異人)。
本作リリース前は、同じく英国で人気を博していた RAY ELLINGTON の楽団でピアニストとしてのみならずマネージャーなども担当していたという経歴の持ち主で、本盤リリースの頃にもアーティストのマネージメントを積極的に行なっており、表に立ちつつ裏方志向も持ちあわせていたという、ちょっと稀有な人物。
そんな彼のプレイは、というと、なかなかにユニーク。
楽団での経験に加えテレビ番組の伴奏などもこなしていたということもあってか、華やかな世界への畏敬の念は包み隠さず、エンターテインメント精神が旺盛。
2曲収録されたオリジナル曲(その名も)「Pet」と「Dick’s Boogie」ではブギウギを採用してかなりの弾けっぷりです(前者は途中からアッパーなブギへスイッチ)!
その他、取りあげているスタンダードやクラシックでも彼なりの批評性もとい愛情表現が滲み出ており、華麗でスウィンギーに変貌させた DUKE ELLINGTON 曲「I’m Beginning To See The Light」や、のびやかにスウェイする HOAGY CARMICHAEL 曲「Morning Glory」など、随所で聴かせてくれます。
*2000年リリースの日本盤リイシュー。インサート・シート付属。
Pet
Dick’s Boogie
I’m Beginning To See The Light
Morning Glory
There Will Never Be Another You
- LABEL: Nixa
- FORMAT: 10″
- 発売年: 1959 [*2000]
- 発売国: Japan
- コンディション DISC: EX- / JKT: EX
- 特記事項: MONO
▲DISC: 小キズ散見。所々チリノイズ発生します。
コンディション表記について